インビザラインのメリット・デメリットを徹底解説｜費用や期間、適用できない人、後悔しないためのポイントまで網羅

歯並びを整えたいけれど、目立つ矯正器具には少し抵抗がある…。そんな悩みを抱えている方は少なくないと思います。

そこでおすすめなのが「インビザライン」。透明なマウスピースを使って、気づかれずに歯並びを整えることができます。しかし、インビザラインにはどんなメリットやデメリットがあるのかを気になる人も多いでしょう。この記事では、インビザラインの特徴をわかりやすく徹底解説いたします。

インビザラインのメリット

インビザラインは、目立たない矯正治療として人気が高まっています。しかし、選ぶ前にそのメリットをしっかり理解しておくことが重要です。ここでは、インビザラインの主要なメリットを10項目にわたって詳しく解説します。

矯正器具が目立ちにくい

矯正治療を始める際、見た目を気にする方も多いです。特に、成人になってからの矯正は、周囲に気づかれたくないと考える人が多いです。インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど目立ちません。ワイヤー矯正のように金属が見えることがないため、自然な笑顔を保ちながら矯正を進められます。

特にビジネスシーンやプライベートでの見た目を重視する方に適しています。自然な表情を保ちながら、歯並びを改善できるため、周囲に矯正していることを気づかれにくいのが大きなメリットです。

金属アレルギーのリスクがない

金属アレルギーを持つ方にとって、従来のワイヤー矯正は心配の種でした。金属アレルギーがあると、ワイヤー矯正によって口内炎やかぶれが発生するリスクがあります。しかし、インビザラインはプラスチック製のマウスピースを使用するため、金属アレルギーのリスクがありません。

痛みや違和感を感じにくい

矯正治療では、痛みや違和感がつきものです。ワイヤー矯正では、矯正装置の装着時やワイヤーの調整時などに痛みを感じたり、違和感を覚えることがあります。

インビザラインも装着直後は若干の痛みや違和感はありますが、ワイヤー矯正と比較すると、感じにくいとされています。

型取りが簡単で快適

従来の矯正治療では、型取りの際に粘土状の素材を口に入れ、数十分ほど待つ必要がありました。これが苦手な方も多いでしょう。一方、インビザラインでは3Dスキャナーを使用してデジタルで型取りを行います。これにより、素早く、かつ精度の高い型取りが可能です。

治療計画を3Dで視覚化できる

インビザラインのもう一つの大きなメリットは、治療計画を3Dで視覚化できる点です。患者さんは治療開始前に、最終的な歯並びをシミュレーションで確認できます。これにより、どのように歯が動くのか、治療が進む過程を具体的にイメージすることができます。

さまざまな症例に対応可能

インビザラインは、軽度から中等度の歯並びの乱れに対応可能です。多様な症例に対応できるため、患者さんの多くがインビザラインでの矯正を選択できるようになっています。

通院頻度が少なくて済む

ワイヤー矯正では、月に1回以上の通院が必要です。しかし、インビザラインでは、自己管理が基本となるため、通院頻度が少なくて済みます。通常は2〜3ヶ月に一度の通院で治療が進められます。

忙しいビジネスマンや、頻繁な通院が難しい方にとって、インビザラインの少ない通院頻度は大きなメリットでしょう。

食事や歯磨きの際に取り外しが可能で衛生的

インビザラインは取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際にストレスが少ないです。ワイヤー矯正では、食事のたびに食べ物が装置に詰まる心配があり、歯磨きも難しいですが、インビザラインではこれらの問題がありません。

口腔内を清潔に保ちたい方や、食べる楽しみを損なわずに矯正したい方にとって、インビザラインはおすすめです。

間食が減り、より健康的な生活を送れる

インビザラインを装着していると、間食が自然と減る傾向があります。マウスピースを外して間食をするのが手間に感じられるため、食事の回数が減り、結果的に健康的な食生活を送れるようになります。

これは、ダイエットを意識している方や、健康を気にかけている方にとってはメリットでしょう。食生活の改善にもつながり、歯だけでなく全身の健康に変化があるかもしれません。

日常生活にほとんど制限がない

インビザラインは、通常の生活にほとんど支障を与えません。スポーツをしている方や楽器を演奏する方でも、マウスピースを取り外せば普段通りに活動できます。また、特別なイベントの際にも、一時的に取り外すことで、装置が目立つ心配がありません。

インビザラインのデメリット

インビザラインには多くのメリットがある一方で、いくつかデメリットも存在します。ここでは、インビザラインのデメリットを5項目にわたって詳しく解説します。

歯科医師のスキルや知識に依存する

インビザラインは、デジタル技術を駆使した治療法であるため、治療計画の立案や実施には高度なスキルと知識が求められます。歯科医師の経験や技術力により、治療結果が大きく左右されることがあります。

したがって、信頼できる歯科医院や経験豊富な歯科医師を選ぶことが非常に重要です。治療を受ける前に、医院の評判や医師の実績を確認することをおすすめします。

歯並びや骨格によっては適用できないことがある

インビザラインは多くの症例に対応できるものの、すべてのケースに適用できるわけではありません。特に、重度の歯並びの乱れや複雑な骨格の問題がある場合は、インビザラインが適用できないことがあります。

適用可能かどうかは、初診時のカウンセリングや検査によって判断されます。自分の歯並びがインビザラインで対応できるかをしっかり確認することが重要です。

自己管理が重要になる

インビザラインは、患者自身がマウスピースを管理する必要があるため、自己管理能力が求められます。1日20時間以上装着する必要があり、装着時間が短いと治療が予定通り進まない可能性があります。

また、食事や歯磨きの後にマウスピースをしっかり清掃し、再装着することが求められます。自己管理が難しいと感じる方には、注意が必要です。

すべての歯科医院がインビザラインを矯正メニューにあるとは限らない

すべての歯科医院がインビザラインに対応しているわけではないため、インビザラインに対応しているかどうかは事前に確認しておく必要があります。お近くの歯科医院でインビザラインが対応していない場合、少し遠い医院へ通う必要があるでしょう。

重度の歯周病やインプラントがある場合は適用不可

インビザラインは、健康な歯と歯茎が前提となります。重度の歯周病がある場合、インビザラインの治療が適用できないことがあります。事前に歯周病の治療が必要になるケースもあります。

また、インプラントがある場合は部分的にしか矯正できません。例えば、インプラントが前歯にある場合は、前歯の矯正治療はできません。一方、奥歯にインプラントがあり、前歯を矯正したい場合は、できるケースもあります。

インビザラインとワイヤー矯正、どっちが早い

結論としては、ワイヤー矯正のほうが早く治療が終わる傾向はあります。しかし、大きくは変わらないこともあり、患者さんの症状によって治療期間は変わってきます。

また、インビザラインは取り外しができる反面、自己管理が必要とされます。数日間インビザラインを装着しなかったために、治療計画通りに進まなくなり、結果的に治療期間が長引いてしまうことはあります。特に、飲み会の際にインビザラインを取り外し、そのまま紛失してしまうケースはよくあります。

一方、ワイヤー矯正は自己管理を必要としないため、治療計画通りに進みやすいというメリットがあります。

インビザラインの費用

インビザラインの費用相場は40万〜130万程ですが、歯科医院によって費用は異なります。また、全体矯正なのか、部分矯正なのかによっても異なるため、紹介した費用相場は目安として参考にし、ご自身の歯列を矯正するための費用は歯科医院に見積りをしてもらいましょう。

下記の記事にて、費用の内訳を紹介しております。あわせてぜひご覧ください。

関連記事

インビザラインの費用相場と内訳について｜分割払い・保険適用・高くならない方法を紹介

インビザラインの治療期間

インビザラインの治療期間は、軽度のケースで6ヶ月〜1年、標準的なケースで1年半〜2年が多い傾向です。しかし、患者さんによって治療期間が異なるため、目安程度にご覧ください。また、装着時間を守れない場合は、さらに伸びることもあるため、ご注意ください。

インビザラインができない人

インビザラインが出来ない人は次の通りです。

• 顔面骨格の問題が重度な症例
• 歯周病が進行している症例
• 複数本の抜歯が必要な症例
• インプラント治療の経験がある症例

インビザラインは歯列を整えるのは得意ですが、骨格まで矯正することはできません。また、歯列矯正の特性上、口腔内を清潔に保ちにくいため、重度な歯周病をお持ちの方はインビザラインに限らず、矯正治療自体が難しいです。（先に歯周病を治療し終えてからインビザラインをするケースもある）

また、複数本の抜歯が必要な場合は、歯を動かす移動距離が長くなるため、小さな距離を動かすことが得意なインビザラインでは治療できない場合があります。

さらに、インプラント治療されている場合、インプラントは顎の骨に埋め込んだネジを人工歯の土台とするため、インビザラインやワイヤー矯正で力を加えても動かすことはできません。あくまでも天然歯を矯正するのが歯列矯正なので、インプラント治療されている場合は、対応できないこともあります。

インビザラインをおすすめしない人

一方、インビザラインはできますが、おすすめしない人については次の通りです。

• 決められた装着時間を守れない
• マウスピースの定期的な交換ができない
• 適切な衛生管理ができない
• 頻繁にマウスピースを紛失してしまう

一言でいうと、「自己管理が苦手な人」です。自己管理ができないと治療計画通りに進まないので、そのような方はワイヤー矯正をおすすめいたします。

インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないために

インビザラインで後悔しないためには、事前の情報収集と正しい期待設定が大切です。治療のメリットだけでなく、デメリットや適用条件も理解しておくことが重要です。また、信頼できる歯科医院を選び、治療開始前に十分なカウンセリングを受けることが、後悔を防ぐための鍵です。

治療を始める前に、複数の医院で相談をし、自分に最適な治療法を選ぶことを心掛けましょう。

インビザラインをしている芸能人はいる？

インビザラインは透明のマウスピース型の矯正装置であるため、ワイヤー矯正と比較しても非常に目立ちにくいです。そのため、人前に出て仕事をされる多くの芸能人に選ばれています。

例えば、次のような方が有名です。

• 中野美奈子さん
• アンガールズ 田中卓志さん
• 藤井風さん
• 小林星蘭さん（マウスピース矯正）
• 飯田香織さん（マウスピース矯正）
• EXIT 兼近大樹さん・りんたろー。さん
• 品川庄司 庄司智春さん
• チョコレートプラネット長田さん

多くの芸能人に選ばれるインビザライン。営業職やCAなど人前で話す職業の方には非常におすすめです。

まとめ

インビザラインは、目立たず快適に矯正治療を行いたい方にとって、非常に良い矯正方法です。治療のメリットとデメリットをしっかり理解し、他の矯正方法と比較することが非常に大切です。

最終的には、自分にとって最適な治療法を選び、信頼できる歯科医師と相談しながら進めることをおすすめいたします。あなたの理想の歯並びと笑顔を手に入れるために、慎重な検討を行ってください。

もし尼崎市で、インビザラインが出来る歯科医院をお探しでしたら、永井歯科へお気軽にご相談ください。患者さんにあった治療の提案をいたします。