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永井歯科・矯正歯科
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筆者プロフィール

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院長・歯科医師 永井康照

1999年 国立広島大学歯学部 卒業

[認定医・資格]

国際インプラント学会(ICOI) 指導医指導医
日本口腔インプラント学会 専門医
日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医
アラインテクノロジー社インビザライン矯正認定医
ivoclar 社 BPS 入れ歯認定医
厚生労働省臨床研修指導医

[患者さまへのメッセージ]

当院は、インプラント・ドイツ式入れ歯・矯正専門の医院です。

永井歯科ではこれまで、保険診療に積極的に取り組んできました。しかし、通常インプラントには保険は適用されません。また、保険適用の入れ歯は留め金をかけた歯が次々に抜けていき、短期間での入れ歯の作り替えを繰り返す事例にたくさん遭遇してきました。

本来、歯科治療は長持ちして治療を繰り返さないことが求められます。
銀歯や留め金が目立たず、自然な白い歯の口元の維持がベストな治療です。

歯で困らない人生を送りたい方へ届けるべき歯科治療とはどういうものなのか?
保険治療のみにとらわれることなく、様々な選択肢から自信を持ってご提案できる治療を、今後も追及して参ります。

院長紹介

虫歯があってもインビザライン矯正はできる?矯正中に虫歯になってしまったらどうするべき?

インビザラインの写真

「虫歯があるけど、インビザライン矯正できるのだろうか」「虫歯あったら、矯正はできない?」とお考えではないでしょうか?

今回は、虫歯とインビザライン矯正について解説いたします。インビザライン矯正前の虫歯、矯正中の虫歯に分けて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

虫歯があってもインビザライン矯正はできる?

虫歯の写真

インビザライン矯正は虫歯があっても治療可能です。ただし、インビザライン矯正開始前に虫歯を治療する必要があります。インビザライン矯正では、マウスピース型矯正装置を歯にはめますが、いくつかの理由により虫歯ができやすい環境になります。また、インビザライン矯正開始後に虫歯の治療を行うと、歯を削ったり詰めたりすることによって作製したマウスピースが合わなくなる可能性があります。

マウスピースを作り直すには追加の費用と時間がかかり、矯正期間が伸びるため、インビザライン矯正前に虫歯治療が推奨されます。

インビザライン矯正が虫歯になりやすい原因

虫歯の歯のイラスト

なぜインビザライン矯正は虫歯になりやすいのかについて解説いたします。

唾液の自浄作用が弱くなる

通常、私たちの口腔内は唾液が全体に行き渡っています。唾液には食べかすを洗い流す自浄作用や、殺菌効果があり、歯を虫歯にならないように守ってくれています。しかし、インビザライン矯正中は、唾液が歯と触れ合いにくくなるため、自浄作用や殺菌効果が期待できません。そのため、虫歯から歯を守ることが難しく、虫歯になりやすくなります。

口の中が乾燥しやすくなる

個人差はありますが、マウスピースを長時間装着することで唾液量が減り、口腔内が乾燥しやすくなります。口の中が乾燥すると、細菌が口腔内で繁殖し、プラークができやすく、また、硬くなるため歯ブラシでも取れにくくなります。結果的に、虫歯になりやすくなります。

マウスピースのお手入れが不十分

飲食後にマウスピースを装着すると、マウスピースに汚れが付着します。マウスピースは1日に1回は綺麗にお手入れしなければなりません。そのお手入れが不十分だと、マウスピースの汚れが歯に付くことになり、細菌がその汚れをエサにして酸を出して歯を溶かし、最終的に虫歯になります。マウスピースのお手入れは丁寧にすることが求められます。

インビザライン矯正中に虫歯になってしまったらどうする?

歯の模型を持った女性の歯科医師が困った顔をしている写真

インビザライン矯正中に虫歯になったら、虫歯の進行具合に応じて以下の3つのいずれかで対処します。

  • 軽度の虫歯の場合は、矯正をしながら虫歯治療をする
  • 中度の虫歯の場合は、応急処置にとどめて矯正を続ける
  • 重度の虫歯の場合は、矯正を中断し、虫歯治療を優先する

インビザライン矯正では、治療前の歯の状態を参考にマウスピースがまとめて製作されるため、できるだけ中断しないように虫歯治療を行うことが求められます。もし中断すると、マウスピースの作り直し、追加の作製が必要になり、追加費用や矯正期間が伸びてしまいます。

軽度〜中度の虫歯であれば、矯正を続けながら虫歯治療を行いますが、重度の虫歯の場合は他の問題が発生する可能性があるため、矯正を中断し、虫歯治療を優先しなければなりません。

治療前に虫歯があるかどうかを確認し、治療後にインビザライン矯正を開始するため、重度の虫歯になるケースは少ないですが、矯正期間は2年~3年かかるため、歯が痛くなっても放置すると、重度になるケースもあるため、歯が痛くなったらすぐに歯科医師に相談しましょう。

インビザライン矯正中は虫歯にならないように予防をしよう

ドミノ倒しが倒れるのを手で止めている写真

ここでは、インビザライン矯正中に虫歯にならないようにするための予防について紹介いたします。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素入りの歯磨きを使用することは最も手軽な虫歯予防です。フッ素には歯を強化したり、溶けたエナメル質を治そうと促進する効果(再石灰化)など歯を守る働きがあります。ドラッグストアやスーパーなどでフッ素配合と記載された歯磨き粉を選びましょう。

また、フッ素濃度が高いほど虫歯予防効果があるとされています。市販の歯磨き粉に配合できるフッ素濃度は1,500ppmまでは承認されています。歯磨き粉のフッ素濃度を確認し、できるだけ高い歯磨き粉がおすすめです。(子どもの場合は、500~1,000ppm以内のものにしましょう)

デンタルフロスを使用する

歯磨きだけで取れる歯の汚れは全体の60%程度といわれています。歯と歯の隙間は歯ブラシでは届かないため、併用してデンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使いましょう。これらを使用することで、80%まで汚れを除去できます。矯正中に限らず、矯正を終えてからも続けることで、歯を長持ちさせることができます。

朝晩と食事後は歯磨きをする

歯磨きを丁寧にする以外にも頻度を増やしてあげることで虫歯予防に繋がります。朝晩の歯磨きをされている方は多いかと思いますが、食事後にも歯磨きをしましょう。食事後は歯に汚れがつき、その上からマウスピースを装着するため、細菌が好む環境になりやすいです。汚れをしっかり落としてからマウスピースを装着することで虫歯予防に繋がります。もし、歯磨きができない場合は、水で口の中をすすぐだけでも効果がありますので、ぜひ実施してください。

マウスピースを清潔に保つ

歯だけではなく、マウスピースにも汚れは付着するため清潔に保つことが大切です。1日に1回は歯ブラシでこすって汚れを落としましょう。また、週に1回はマウスピース専用の洗浄剤を使うのも効果的です。

甘いものの摂取を控える

甘い食べ物や飲み物は虫歯の原因になります。インビザライン矯正中は唾液の量が減り、口腔内に唾液が広がらないため、虫歯になりやすい環境になり、通常より気を付けなければなりません。そのため、甘い食べ物や飲み物はできるだけ控えるようにしましょう。

まとめ

今回はインビザライン矯正前に虫歯があっても矯正できるのか、矯正中に虫歯になったらどうするべきかについて解説いたしました。

インビザライン矯正前に虫歯があれば、先に虫歯治療を行います。また、インビザライン矯正中に虫歯ができたら、軽度、中度、重度に応じて対応します。軽度、中度程度であれば、矯正を続けながら虫歯治療を行います。重度の場合は、矯正を一旦中止し、虫歯治療を優先します。

もし、歯が痛いと感じたらすぐに歯科医師に相談することをおすすめいたします。また、虫歯にならないように予防することも大切です。本記事の虫歯予防を参考にしていただけますと幸いです。

「虫歯があるけど、インビザライン矯正をしたい」という人は、心配せずに歯科医院へ矯正を相談しましょう。

もし尼崎市で、インビザラインで矯正治療を出来る歯科医院をお探しでしたら、永井歯科へお気軽にご相談ください。治療前にしっかり虫歯チェックをし、インビザライン矯正をいたします。